
2019年に始動した男性VTuberグループ・ホロスターズ。影山シエンさんは、その3期生として翌年4月にデビューしました。
自身でも「オールラウンダー」と語るように、影山シエンさんの魅力は多岐に渡ります。普段からゲーム実況、雑談、歌、ASMRと様々な配信を行っているほか、7月10日(土)の3Dお披露目配信では華麗な側転を披露し、身体能力の高さも見せつけました。
今回はホロスターズリレーインタビューのトップバッターとして、そんな影山シエンさんが登場! お話を伺っていくと、ホロスターズ全体の魅力や、活動にかける想いなど、熱い話も飛び出しました。
■こだわりもコンテンツも盛りだくさんだった3Dお披露目配信
――まずは読者の方に向けて、自己紹介をお願いします。
影山シエンさん(以下敬省略):お前達、任務開始だ! ホロスターズ3期生、獣人の国からやってきたマフィアのボスこと影山シエンだ、よろしくな!
……ということで、普段はゲームや雑談、歌など、いろんな配信をやらせていただいています。こっちの世界の食べ物で好きなものは、オムライスとあんみつ、あと最近はチーズケーキも好きです。
――甘いものがお好きなんですね。
影山シエン:新しいお店やトレンドを見つけると、一人で行ったりしちゃうんです。オムライスは先日の3Dお披露目配信で部下たち(リスナー)に食べさせてもらって、大変おいしゅうございました。
――改めて3Dお披露目配信、振り返ってみていかがですか?
影山シエン:今までの配信では、いろいろ身振り手振りをしていても表現しきれていませんでした。3Dになって、普段自分が実際にしている動きをみんなに見せられるのはうれしかったですね。
――ファンにとって3Dお披露目は待ちに待った晴れ舞台ですし、初見の方も「これを機に見てみようかな」と思うタイミングですよね。
影山シエン:3Dになるのは多分どのVTuberさんも、一つの目標にしていると思います。特にお披露目配信はいろんな方が見にくるので、初めましての方にも自分のことが伝えられるように。今まで応援してくれた人たちに向けては、お返しができるように。いろいろな方と「共に」作り上げた3Dお披露目だったと思います。そういう意味合いを込めて自分はやらせていただきました。
――コンテンツも歌も盛りだくさんでしたね。これからアーカイブを見ようかなと思っている人に、「ここだけでも見て!」という部分はありますか?
影山シエン:冒頭のオープニング動画と「フィクサー」ですね。オープニング動画はわがままを言って作らせていただいたもので、かなり気合が入っています。その後の「フィクサー」も、いろいろと演出面での希望を言わせてもらいました。
あとは普段、ロベさん(二期生の夕刻ロベルさん)と一緒に「ばぶどん」というユニットをやってるんですが、お披露目の途中でロベさんが入ってくる所があります。できたらそこも見てほしいですね!
――3Dお披露目を経て、見てくれる人が増えた実感はありますか?
影山シエン:お披露目配信の後にチャンネル登録者数15万人を突破して、確かにガっと伸びた感覚はありましたね。ただ俺のお披露目に限らず、最近ホロスターズ全体で言っても、見てくれる人が増えてきている実感はあります。
■初めて自分の声を聴いたとき、泣いちゃったんです
――シエンさんはいろんなジャンルや作品、インターネットカルチャ―に対する知識が幅広く、トークに挟まれる小ネタも配信の魅力となっています。昔からインターネットはよく見ていたんでしょうか?
影山シエン:ニコニコ動画をいつ知ったのか詳しい事は言えないのですが、、友達と一緒にMADや空耳動画を見て、笑い転げていたのを今でも覚えています(笑)。獣人の国時代はあまりオタクな部分を出せなかったんですけど、こっちの世界に来たらオタク文化がわりと浸透していて、配信で気兼ねなく話せるのがうれしかったですね。
――配信では「ツイステッドワンダーランド」や「囚われのパルマ」といった、女性に人気のゲームもプレイされています。
影山シエン:ツイステはディズニーに行くときにでっかい広告を見つけて、「なんだろう?」と思って調べたら、『黒執事』を描いている枢やな先生が担当されていたので、それで気になったのがきっかけでプレイしました。実際にプレイしてみたら、登場するヴィランたちも魅力的だし、ストーリーもすごく面白いし、大好きなディズニーのオマージュも入っているしで、もう胸が躍りましたね。
パルマはもともと配信で「乙女ゲームをやりたいね」って話をしていて、その中で見つけたゲームでした。普通乙女ゲームでは、いろんなキャラの中から「この人にしようかな」って決めていくと思うんですけど、パルマでは1人の囚人と少しずつ関係を育んでいくんです。やりとりを重ねていくごとに、最初は遅かった相手の返信が少しずつ早くなったりして、徐々に心を開いてくれているのがわかるんですよ。それがもう、このゲームの神髄って感じですね。
――いずれもテキストやセリフの多いゲームですが、シエンさんはキャラごとに演じ分けしながら読んでいらっしゃいますよね。
影山シエン:配信って流し見の人とか、何か作業をしながら見ている人もいると思うんですよ。その時のお供になれればと思っています。画面を見ていない人もゲーム内容がわかるように、ゲーム内でボイスがないシーンのテキストはできるだけ読み上げています。
――演じ分けの限界や、レパートリーの上限はありますか?
影山シエン:うーん、たとえば同じ成人男性でも、かっちりしたサラリーマン、ちょっとおちゃらけている後輩、艶やかな人、子どもっぽい人、渋めの人、……とさまざまな人がいますよね。その人のタイプに合わせてつくっていくので、上限みたいなものはないかな。同じ声色でも、喋り方とかのニュアンスを変えることで、派生していきますしね。
――そのキャラクターに付随するいろんな情報から、声を想像していくんですね。
影山シエン:マフィアなので、一般の世界に溶け込まないといけないこともありますからね。ただ一番大事なのは、「俺は今成人男性を演じている」という、確固たる意志を自分の中で持てているかどうかだと思います。自分が「成人男性になっている」と思って演じていれば、声色や所作が自然と変わっていくと思います。
演じるというよりはそこに居る者としてある、と思って俺はやっています。
――演技力の高さもさることながら、普段の声も「イケボ」と評されています。昔から声への関心は高かったんでしょうか?
影山シエン:特段声に自信があるというわけではないんですが……初めて自分の声を録音して聞いたとき、あまりにも気持ち悪すぎて泣いちゃったんですよ。声の出し方が全然わかってなかったのもあるんですが、「これが己の声か!?」ってびっくりしちゃって。それで、人に聞かせても大丈夫な声になろうと決心したんです。そこから試行錯誤していきつつ、声優さんにも詳しくなっていきました。
■ガチ恋は存分にしてほしい!
――部下のみなさんとのコミュニケーションの中で、意識していることはありますか?
影山シエン:YouTubeって、動画だと概要欄の下にしかコメントが残せないですけど、配信だとリアルタイムで受け取れるので、部下たちの反応がすぐに見られるんですよね。それは配信ならではの部分だと思うので、意識してコメントを拾ったりはしています。やっぱり、リスナーありきの配信ですしね。
あと、俺はガチ恋もしてほしいので。Twitterでのリプ返しも積極的にやってるつもりではあります。
――ガチ恋OKなんですね!
影山シエン:存分にしていただいて大丈夫です(笑)
――活動の方でも、部下のみなさんの声や応援が影響している部分はあるのでしょうか?
影山シエン:我々は配信の中でスーパーチャットなるものをいただくんですが、やっぱり少しでも形にして返したいなと思っていて。3Dお披露目の後からボイストレーニングに行き始めましたし、グッズ作りには部下たちの意見を取り入れたりしています。
■「男しかいない箱だからこそ」ホロスターズの魅力
――シエンさんから見て、ホロスタ―ズの魅力はどんな所ですか?
影山シエン:メンバーが9人と少数だからこそ、お互いを尊重して、協力し合っている所ですかね。メンバー同士のコラボ配信が終わった後でも、裏で6時間くらい話をしてることとかザラにあって。男しかいない箱だからこそ見せられる良さもあると思います。
――第一印象と今の印象が変わったメンバーはいますか?
影山シエン:一期生の花咲みやびさんは、最初は「ぽやぽやしていて、不思議な動物を生み出す方」というイメージだったんですけど、今は単純に人見知りな人って感じ。みやびさんとは趣味が合うことが多いので、一緒に映画を見に行ったり遊びに行ったりしてますね。ただ、みやびさんに関しては俺でもまだまだ読めない所があります……。
同じく奏手イヅルさんは、歌が抜群にうまい方なんですけど、最初はちょっと怖い先輩なイメージでした。今のイメージはホロスタのお母さん。ホロスタ全体を見てくれていて、なおかつかわいらしさがあって。
――かわいらしさ、というと?
影山シエン:去年の12月、ようやくホロスタ全員でのオフコラボが実現して、そのあとご飯に行ったんです。そしたらイヅルさんが隣でぼそっと「ホロスタでこうやって集まれてよかったな」って言うんですよ。もう、かわいくないわけがなくて。
あとは同期で魔人の荒咬オウガですね。配信画面を自分で作ったりしちゃうクリエイティブなヤツ、かつ男から聞いても低音の良い声なんですよ。だから最初は「クリエイティブ低音お兄さん」だと思ってたんですけど、今の印象は「ツノ付き幼女」ですね。オウガは魔人じゃなくて幼女です。
――魔人じゃなくて幼女!?
影山シエン:配信で眠そうなときがあったり、好きなものが可愛かったり、駄々をよくこねたり飴ちゃんを要求したり……幼女要素が多々見られるんですよね。「ホロスタの末っ子」とあいつ自身も豪語しています。
――ありがとうございます。そんなホロスターズのみなさんから、刺激や影響を受けている部分はありますか?
影山シエン:全員能力が高いし、突出しているものがあるので、自分が置いて行かれないように日々努力しています。努力といっても辛い努力じゃなくて、たとえばゲーム配信なら、「この人はこのシーンでこう言うんだ」っていう発見の一つひとつが刺激になるんですよ。努力してる間すらも楽しいというか。
■日々レベル上げみたいな感覚
――これからチャレンジしたいことはありますか?
影山シエン:せっかく3Dで動けるようになったので、3Dコラボは積極的にしていきたいですね。あとできるかはわからないですけど、ゆくゆくはバンジージャンプとかスカイダイビングとかやりたいです!
――それはぜひ見てみたいです! 今後伸ばしていきたいスキルはありますか?
影山シエン:歌ダンストークゲーム全部です! 自分はオールラウンダーなので、どれか一つ尖ったものを作るというよりも、全体的に伸ばしていきたいです。
――シエンさんのそういう、「なんでも吸収してやるぞ!」という好奇心のモチベーションはどこから来るんでしょう?
影山シエン:興味本位なのかなあ。自分が好きだと思うものをほかの人にも見てもらって、かつ好きになってもらえたらいいなとは思います。これからも、いろんな「好き」をどんどん届けていきたいですね。
自分自身もまだまだ知らないことがいろいろありますし、日々レベル上げみたいな感覚なんですよ。自分の知らないことを経験して知っていくことで、経験値が積み重なっている実感があって、今すごく楽しいです。
――これからどんなレベルアップをしていくのか楽しみです。告知などはありますか?
影山シエン:俺も荒咬オウガも3Dになったので、3 期生 3D コラボをやる日が来たらぜひ見てほしいですね! それに何より、今年はホロスターズ全員が3Dになって、12月には初の全体ライブを控えています。あと、全体オリジナルソング「Just Follow Stars」が、YouTubeなど各媒体に出ているので、よろしくお願いします!
――最後に、次のメンバーへの質問をお願いします!
影山シエン:『最近のマイブームを教えてください』で!
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