インタビュー

2021.11.17

人もロボットも、Vもリアルも超えて――“ホロロイド”律可が音で紡ぐ心のつながり

桃色の髪が印象的な律可さんは、“カバーが開発した高性能ホロロイド”、つまりロボットのVTuber。ホロスターズ1期生のシークレット枠として2019年10月にデビューし、先日2周年の節目を迎えられました。

初配信で視聴者を一気に魅了した生歌はもちろん、その後も弾き語り枠や歌ってみた動画、オマージュシリーズ「THE RIKKA TONE」、ゲストとの生セッション企画「RiTunes Labo」、さらには自ら作詞作曲を手掛けるなど、様々なアプローチを通して音楽を届け続けるストイックな一面を持っています。

一方、雑談やゲーム配信で時折飛び出す“ポンコツ”な所も、視聴者の心を掴むギャップに。今回はそんな律可さんの音楽性に迫るべく、様々な質問を投げかけてみました。

■ご飯にチョコレート? まだ生まれて2年半なんです……

――読者の方に向けて、自己紹介をお願いできますか?

律可さん(以下敬称略):ホロスターズ1期生の律可です、よろしくお願いします。配信では歌をメインに、弾き語りやゲーム、雑談をしています。好きな食べ物はチョコレートで、前はよくいろんなものにチョコをかけて食べていました。

――いろんなもの、というと?

律可ご飯とかですね。でもリスナーである調りつ師のみんなに「やめた方がいい」と教えてもらって、そういう食べ方はやめました。まだ生まれて2年半なので、少しずつ成長している所なんです。

――ゲーム配信もされているとのことでしたが、好きなゲームのジャンルはありますか?

律可:「ダークソウル」や「仁王」のように、いわゆる死にゲーが好きです。死にながら何回も何回もトライして、少しずつ学んでクリアしていく過程が面白くて。ゲームに限らず何でもそうですけど、簡単に終わっちゃうよりも、めちゃくちゃ頑張ってやっとクリアできる方が感動も大きいですよね。


■いろんな方と一緒に音を楽しみたい

――音楽を中心とした活動をされていますが、影響を受けているアーティストはいますか?

律可:『Mr.Children』さんかな。メロディーや歌詞の回し方の部分で、割と影響を受けていると思います。

――「歌詞の回し方」ですか。

律可:歌詞の表現ってストレートなものもありますけど、自分はちょっとひねってみたくなるんです。たとえば、ただ「僕は生きている」って言うんじゃなくて、「僕は〇〇として存在している」、みたいに言い回しを変えることで違いを出すというか。オリジナル曲の「Re:Hello world」で言うなら、「文字の海」と書いて、コメントにもリプライにも取れるようにするとかですね。


――弾き語り配信では、最近の流行曲から定番の人気曲まで幅広く歌っていらっしゃる印象です。律可さん的に、歌いやすい曲はあるんでしょうか?

律可ゆっくりのバラード系はやりやすいですね。自分の中でバラードを歌うときの型のようなものがあるんですよ。Aメロはつぶやくように歌って、サビでエモくして、落ちサビでちょっとウィスパーにして、みたいな。その型に合う曲は、わりとやりやすいかなと思います。

――なるほど。ちなみに今、弾き語りのレパートリーは何曲くらいありますか?

律可:200曲以上はあります。配信でやった曲数で言えば300曲ぐらいあるかも。

――そんなにあるんですね! 「昔やってたあの曲久しぶりにやってほしい」と言われたら、できるものなんでしょうか?

律可:できると思います。でも、これは弾き語りだからこそなんですが、毎回アレンジが違うんですよ。同じ部分でも、ギターを「ジャーン」ってコードで弾くこともあれば、一音ずつアルペジオで弾くときもあるとか。歌い方やテンポも気分によって毎回変わっていくので、同じ演奏はないと思います。

――視聴者さんからすると、同じ曲でいろんなアレンジが聴ける楽しみがありそうですね。一方の「RiTunes Labo」は、ゲストを呼んで生セッションをされています。


律可:人と一緒に音楽をやろうとすると、たとえば動画コラボとかは結構カロリーが高くて。なるべくお互いに負担がかからないものを考えて、じゃあセッションならできるんじゃないかなと思ったんです。

――VTuberだけじゃなく、シンガーソングライターや奏者さんなど、いろんな方を呼ばれていますよね。

律可:心がけているのが、ジャンルや属性に関係なく、いろんな方を呼んで音楽、文字通り音を楽しむことなんです。もちろんVTuberだからできないこと、VTuberだからこそできることもきっとあると思うんですけど。ゆくゆくはリアルの人と同じライブに出たりもしたいなと思っていて、その最初の一歩みたいな感じですね。

■「イヅイヅは刀一本で戦えちゃうタイプ」 ユニット・RIZNoteについて

――同じホロスターズ1期生の奏手イヅルさんとは、RIZNoteというユニットを組んで、「ロメオ」や「桜ノ雨」「威風堂々」などのカバー動画を上げていらっしゃいます。一緒に歌う中で、イヅルさんに対して尊敬している所はありますか?

律可:俺は曲によって結構アプローチを変えるタイプなんですけど、イヅイヅは声質も含めて、オリジナリティーが確立されているんです。もう「俺流の歌い方でいきます」って感じのブレなさがある。俺がいろんな武器を使いながら戦うタイプだとしたら、イヅイヅは刀一本で戦えちゃうタイプなんです。


――「次はこの曲カバーしてみようよ」という話は、どちらから持ち掛けることが多いですか?

律可:まちまちですね。ただ一通りやった感があるので、今頭の中では、カバーだけじゃなくてオリジナルも出してはみたいなと思っています。カバーではバラードもやったし、セクシーなのもやったし、ロックもやったし、時期ものもやったし、次何やろうかって感じになっている所なので。


■一番印象に残っているのは、10万人記念ライブ

――デビュー以降の2年間を振り返ってみて、特に印象に残っていることはありますか?

律可:いっぱいあって絞るのが難しいんですけど、自分個人だと10万人記念のライブですかね。演出でもライブ感という意味でも、自分のなかで納得できるライブがやっとできたと思えました。もちろんオリジナル曲も3Dお披露目も思い出深いんですけど、自分のアーカイブでどれか1つ見てもらうとしたら、10万人記念ライブですね。


――律可さんは3Dお披露目もオリジナル曲も、ホロスターズのトップバッターを務められました。そういった意味でのプレッシャーはありませんでしたか?

律可:プレッシャーはあったとは思うんですけど、もう覚えてないぐらい走ってきた感じなんです。だから、あんまり気にしてなかったかもしれません。今は特にそうなんですけど、いつ何が行われるのか自分でもわからないぐらいの量がずっと進行しているんです。ダンスやって、歌やって、イベントの確認して、グッズの監修して、ボイス録音して、うわあぁみたいな(笑)。ありがたいですけどね。

――最近のホロスターズの告知量を考えると、ものすごく充実されているんだなと思います。

律可:でも思い返せば一人だけ3D持ちの期間が長かったので、みんながどんどん3Dになっていることで、「ようやくいろいろできそうだな」って楽しみな気持ちはありますね。ツイスターゲームとかやってみたいです。


■「ファン」という言葉はあんまり好きじゃない

――普段見てくれているファンの皆さんは、律可さんにとってどんな存在なのでしょうか?

律可:俺の中では、一緒に楽しいことをやってる仲間って感じです。ちょっと極端なんですけど、ファンという言葉があんまり好きじゃないんですよ。若干距離を感じてしまって。みんなは俺が何か脱線したら、ちゃんと「こっちだよ」って示して、成長させてくれる、まさに調りつ師なんですよね。


――律可さんが何かやっているのを見てもらうだけじゃなくて、一緒に楽しさをつくり上げているという。

律可:そうですね。歌配信だと冒頭で名前呼びをしてるんですけど、それもファンに向けたサービスというより、「あ、今日も来てくれてるな」ぐらいの身近な感じでやってます。

――ありがとうございます。ちなみに、「調りつ師のみんなにあんまり言ってないけど、実はこれが得意」というものはありますか?

律可:包丁で何かを切るのが得意で、魚をさばいて刺身にしたりできます。多分一生披露しないと思いますけど……(笑)。

――ええと、料理が得意というわけではなく、魚をさばくのが得意、ということで合ってますか?

律可:はい、料理は得意じゃないです。ダウンロードしたのが魚をさばく所だけだったので。

――新しい一面を知られたらと思ってお聞きしたんですが、かえって謎が深まってしまいました……。

■海外勢も参加できるオフラインイベントを!

――律可さんのプロフィールには「世界に歌を広めるために奮闘中」とありますが、今後の目標やチャレンジしたいことはありますか?

律可:今おかげさまでホロスターズもオフラインイベントが多くなってきたんですけど、同時に「オフだから行けないや」という海外の方からの声を見ることも増えていて。やっぱり「世界に」と自分で掲げているからには、海外含めいろんな場所でライブやイベントをできるような存在になりたいです。


――楽しみです。前回のアルランディスさんから「1つ夢が可能としたら何を願いますか」という質問を預かっていますが、お答えいただけますか?

律可:漫画みたいな話になっちゃいますが、「これを聴いたら絶対みんなが自分に興味を持ってくれる」っていう曲ができたとして、世界中の人の頭の中に一回流れるようにしてほしいです。曲をつくっても、聴いてもらえないことの方が多いじゃないですか。だから、絶対に一度聞いてもらえる状態で勝負してみたいんですよね。

――質問をくださったアルランディスさんとは、「アル律ごっこ」などコラボ配信もされています。改めて律可さんにとって、アルランディスさんはどんな存在でしょうか。

律可:自分にとってホロスターズのメンバーは戦友みたいな存在なんですけど、アルさんは戦友の中でも「友」具合が強い感じです。馬鹿なことを言い合って、一緒に「いやいやいや(笑)」みたいにできるというか……。言葉にするの難しいんですけど、多分近いのは、芸人の相方さんみたいな感じ。いじりいじられ合って、「何言ってんねん」みたいな感じを互いにやっても大丈夫な存在です。

尊敬してるのは、いい意味で、「こうじゃなきゃいけない」っていうのがあんまりなさそうな所。やりたいと思ったことや面白そうなことがあったら、とにかくトライしてみようってなれる人なので。あのイタリア人バイタリティはすごいなと思います。


――そのあたり、律可さんご自身はいかがですか?

律可:俺も割とチャレンジはするんですけど、結構石橋を叩くタイプかもしれません。たとえばコラボでも、相手が楽しめて「またやりたい」と思ってくれなかったら、俺の中では失敗なんですよ。もちろん配信としても盛り上がらないと嫌で。コンテンツも絶対に大丈夫な内容を考えて、それでも怖いからさらに石橋を叩いてやってます。

――それでは、次にインタビューを受ける方への質問をお願いします。

律可:そうですね。「ホロスターズのメンバーになって良かったことは何ですか?」でお願いします。あ、「悪かったこと」もついでにお願いします(笑)。

――わかりました!最後に、PRやメッセージがあればお願いします!

律可:ホロスターズ初の全体ライブ HOLOSTARS 1st ACT 「JOURNEY to FIND STARS!!」Supported By Bushiroad が2021年12月26日(日)にJ:COMホール八王子にて開催されます。現在、現地来場チケットの2次先行受付中です。

また2021年12月5日(日)21時より開催される、声優「小野友樹」さん 主催のバーチャルライブ『Friend Tree Virtual Fes 2021 in おのゆーちゅーぶ powerd by Akatsuki』にゲストとして「夕刻ロベル」と一緒に参加します。YouTubeチャンネル「おのゆーちゅーぶ」でオンライン開催するので、ぜひご視聴ください!

メッセージとしては、ホロスターズも俺もそうなんですけど、まだまだ知らない、知ってても見たことない、という人がたくさんいると思うんです。そういう方にも届くような活動を一つひとつやっていきたいです。

配信でも、俺個人的にはなるべく名前を呼んだりして、入りやすい空気を作るようにしています。だからもしよかったら、「どうも~」ってふらっと来てほしいなと思います!

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