
2022年7月2日、3日に、リアルとバーチャルの垣根を超えたxRライブ「xR ARTISTS SUPER FES 2022」が開催されました。
フェスのタイトルにもなっている「xR」とは、最新技術を活用して、現実世界と仮想世界を融合し、現実にはないものを知覚できるようにすること。xR技術を駆使して繰り広げられる本ライブは、まさに新時代を体験できる大型イベントとなっていました。
今回のレポートでは、フェスに参加した「V.W.P」「存流&明透」「可不」らを中心に「xR ARTISTS SUPER FES 2022 DAY1」の様子をお届けします。
歌が繋ぐリアルとバーチャル。鳥肌必至のステージが開幕!
MCを務めるのは、Vtuber四天王としてもお馴染みのミライアカリさん。
周囲を笑顔にするハイテンションと、抜群のトークスキルでフェスを盛り上げます。ミライアカリさんも、xR技術で行われるライブに興奮している様子でした。
切り込み隊長は、SHINSEKAI STUDIOから存流さん&明透さんが担当。
普段はソロ活動がメインのおふたりですが、今回は特別にお揃いの衣装を身にまとい、デュエットでの楽曲披露となります。
1曲目「赤い洗礼」は、美しい歌声で奏でられる妖艶な歌詞が印象的でした。のちのMCでも「普段は見せることを躊躇う一面を全開にさせるような曲」と語っていたましたが、振り付けや、歌唱パフォーマンスは、これまでの存流さん&明透さんとは違う一面が垣間見えていました。
初披露となった「赤い洗礼」について、「初めてでドキドキでした」「歌詞に合わせて、大人っぽく歌ってみた」と、感想を述べます。緊張している存流さんを、明透さんが優しく引っ張っていく様子からは、2人の絆も感じられます。「あとでアーカイブを見返したら恥ずかしくなるかも」と、照れたような笑顔をみせつつ2曲目「新世界へ」を披露します。
2人の周囲に立方体の箱が浮遊する演出や、中に浮かぶように流れる歌詞など、彼女たちのMVのデザインも踏襲しつつ、xR技術を全面に押し出した新たな試みに目を奪われます。
タイトルの通り、新しい世界を切り開いていく楽曲を、希望と愛に満ちた明るい声音で歌い上げる姿は、初めてのライブパフォーマンスとは思えない堂々たるものでした。
続いてステージに立ったのは、音楽的同位体 可不(KAFU)。KAMITSUBAKI STUDIOに所属する花譜さんから生まれた人工歌唱ソフトウェアです。
今回披露されたのは、柊マグネタイトさんが手掛けた790万回再生以上(2022年7月現在)を誇る人気楽曲「マーシャル・マキシマイザー」と、水野あつさんが生み出した900万回再生以上(2022年7月現在)を超える大ヒット曲「生きる」の2曲。
もともと、息遣いや人間に近い声質などで話題となっていた可不(KAFU)ですが、こうしてxR技術を用いたバーチャルの姿で動いていると、本当にそこに存在していると錯覚すらしてしまいます。
可不(KAFU)の熱唱を聴き終えたミライアカリさんは、「可不さん最高だよー! 鳥肌がヤバイ!」と彼女のパフォーマンスに大興奮していました。
そして、バーチャルのトリを飾るのは「V.W.P -Virtual Witch Phenomenon-(花譜、理芽、春猿火、ヰ世界情緒、幸祜)」。KAMITSUBAKI STUDIOに所属する5人の魔女からなる最強のバーチャルシンガーグループです。
「共鳴」「定命」「輪廻」と、3曲をメドレー形式で披露する豪華なステージは、圧巻の一言。自己紹介ソングでもある「共鳴」では、合いの手が「ぱやぱや」になっており、いつも以上に可愛らしさを全面に押し出していた印象です。
打って変わって2曲目「定命」はカッコよさに全振りした一曲。エモーションを歌とラップに込める、バーチャルラップシンガー・春猿火さんをセンターに据えた新曲です。
ド頭の「V.W.P」コールから始まり、ラップパートまで織り込まれたライブで盛り上がること間違いなしの新たな鉄板曲となっています。xR技術により、彼女たちを囲むように燃える炎のエフェクト演出が、「V.W.P」が持つ熱を表現しているようでした。
余談ですが、現時点で「共鳴」「定命」ともにyoutubeでの公開や、シングルカットがされていない楽曲のため、アーカイブで8月まで何度でも見返せることはファンにとっても嬉しい誤算でしょう。
ラストは、アニメ『マブラヴ オルタネイティヴ』のOP主題歌としても話題となった「輪廻」。「掴み取れ」のフレーズが耳に残る彼女たち最大のヒット曲をもって締めくくりました。
他にもDAY1には「ラブライブ!スーパースター!!(Liella!)」「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(DiverDiva)」といった豪華アーティストが出演! 最後までライブを盛り上げました。