
日テレVTuberネットワーク『V-Clan』で、初の公式ラジオとして毎月第1・第3水曜日に定期配信されている『みるとぴぃのV-Clan学園生徒会室』。
同ラジオは『V-Clan』コミュニティに所属するVTuberが企画・収録・運営をおこなうメンバー製作の番組であると同時に、『V-Clan』公式バックアップのもと、初めてメンバープロデュースの企画を発信している番組です。
12月の初配信から現在で4回の放送。初のゲストである柊さんたさんもゲストに迎えるなど、精力的に配信を続ける『V-Clan学園生徒会室』のみなさん。
今回は、そんな『V-Clan学園生徒会室』のパーソナリティーであるライバーの六華ミルさん&とりのぴぃさんと、台本&ディレクターを担当するライバー・翡翠ミヅキさんの3人による、製作陣裏側トークをお届けします。
■V-Clanで出会えたからこそ生まれたラジオ
――まずは読者の皆様に自己紹介をお願いします。
六華ミル(以下、ミル):みなさん、こんにちは! みんなの好きを知りたい!『V-Clan学園』生徒会副会長でバーチャル・ライバーの六華ミル(ロッカ ミル)です! 普段はゲームの実況や雑談配信をしながら活動してます!
とりのぴぃ(以下、ぴぃ):みなさん、こんにちはー! 瀬戸内地方広島地区を3cmくらいは飛んでるかもしれない。『V-Clan学園』生徒会書記・とり系ライバー、とりのぴぃです。普段はSHOWROOMにて、雑談やウクレレの演奏をしながら配信したり、広島の魅力をお伝えしています!
翡翠ミヅキ(以下・ミヅキ):みなさん、こんにちは。鳥類魔術師VTuberの翡翠ミヅキ(ヒスイ ミヅキ)です。普段はゲーム配信をしつつ、ライターをしたり、ラジオ台本を書いたり、VRの世界で写真を撮ったりしています。『V-Clan学園』では、裏でふたりを操る生徒会長として、ラジオ脚本とディレクションを担当しています。
ぴぃ:ついに、会長が表に出てきた!
ミヅキ:公の場で、こうして会長を名乗るのはここが初めてですね。みなさん、はじめまして(笑)。
――現在、ラジオは第2回後半まで公開されています。これまでを振り返っていかがですか?
ミル:本当に、ここまでがあっという間で、駆け抜けてきた気がします。
ぴぃ:今でも、収録やそのための準備と編集、ゲストさんへのお声がけなんかをしていると、気づくと次の配信が来ている感じでびっくりするよね。
ミヅキ:そうそう。特に、ミルさんは僕とぴぃさんより体感のスピードは早いと思います。何故なら、この番組で一番頑張っているのは、間違いなくミルさんだから(笑)。
ぴぃ:本当にね!
ミル:いやいやいやいや(笑)。
ミヅキ:「V-Clanの公式ラジオ」をラジオではあるのですが、実際の作業に関してはほとんど3人でやっていて、運営さんはあくまでサポート。ゆえに、台本やディレクションは僕。運営さんへの連絡や細かい素材づくりなどをぴぃちゃん。そして、一番負担のかかる動画編集をミルさんが担当しています。さらに、もともとこのラジオは、ミルさんが考えていたラジオの企画書があり、それを運営さんにご相談して採用していただき、今に至っています。……つまり、公式という名がついているものの、実質的な作業量的にミルさんの個人制作ラジオといっても過言ではありません。
――ミルさんがV-Clanでラジオを企画するに至った経緯はどういったものだったのでしょうか?
ミル:もともとは、V-Clanのメンバーさんをいろいろな人に知ってほしくて、私個人の配信でコミュニティメンバーの凸待ちをしていたんです。ただ、その形だと“私”が前に出過ぎるものになってしまっていて、もっとメンバーの皆さんを主役にしたい。……と、考えていたアイディアのひとつがラジオでした。もっとも、当時はメモに書き残していた程度のお話でしたけど。
ミヅキ:……で、V-Clanには、コミュニティ専用のディスコードが用意されているのですが、そのボイスチャットに、たまたま人が集まるタイミングがあったんです。そこでミルさんがラジオについての話題を出してくれて、そこからメモを見せてもらって、集まったメンバーで「これは行けるよ!」と盛り上がったのです。
ぴぃ:あったあった。懐かしいね。この3人が初めて話したのもあの時だもんね。
ミル:そうそう!
ミヅキ:あれ? 僕はそうだけど、ミルさんとぴぃさんはあの日がはじめてじゃなかったよね?
ぴぃ:はじめてだよ!
ミル:うん。コミュニティのチャットでぴぃちゃんのことは知ってたけど、話したのははじめてだと思う。
ミヅキ:まじか。最初から仲良さげだったから、てっきり面識があるのかと思った。「とりミルてぇてぇ」はあの時から始まってたんだ……(笑)。
一同:(爆笑)。
ミヅキ:コホン(笑)。……で、話を戻しますが、その時にミルさんが見せてくれたメモを見ながら、そこに居たみんなで話し合いながら僕が企画書として形にまとめ、「あとは好きにしな!」ってミルさんにお返ししました。
ミル:そう! その場で会長(翡翠ミヅキ)がぱっぱーとまとめてくれたんです! 驚いたし助かりました。その企画書を無駄にしないためにも、その日、すぐに運営さんにご連絡して、企画書をお見せしたところ「やりましょう!」とお返事いただき、企画が本格的に動きはじめました。
――企画書の時点で、この3人で作ることは決めていたのでしょうか?
ミヅキ:いいえ。企画書の時点では確定していませんでした。僕が台本、ぴぃさんのパーソナリティーに関してはひとつの案として書いてはいましたが。
ぴぃ:ぼくも会長も、企画が決まった後にあらためてミルちゃんに声をかけてもらって、本格的に参加した流れですね。
ミル:運営さんから「メンバーどうします?」と聞かれて、まっさきに頭に浮かんだのがふたりだったんです。「この3人ならできる!」と思って、すぐに声をかけました。
ミヅキ:ありがたい話ですね。
ぴぃ:連絡来たときに「やるやる! ぼくで良ければ! やったー!」って思ってました(笑)。
ミル:いやいや、感謝するのは私だよ! ふたりとも快くOKしてくれて、本当に嬉しかったです!
――3人で企画を動かしはじめたのはいつ頃だったのでしょうか?
ぴぃ:3人で動きはじめたのは……9月末くらい? そこから運営さんと何度かやりとりしながら企画を練って、10月の末くらいには「学園」というコンセプトが決まっていって。
ミル:最初に運営さんから「どんなコンセプトにしましょうか?」という質問があって、そこで会長が「学園」っていうアイディアを出してくれたんだよね。
ミヅキ:そうでしたね。まず、ふたりにラジオの活動指針になるコアの部分を考えてもらった時に「V-Clanの中でユニットみたいなのを皆に作ってほしい。このラジオで、その手助けがしたい」という話が出たんです。それが実現できるような場所ってなんだろうと考えて出たキーワードが「部活」。ゲームが得意な人たちが集まる“ゲーム部”、音楽ができる人を集めた“軽音部”、朗読や演技が上手い人などを集めた“演劇部”といったように、ライバーの得意なことでグループにしやすいと考えました。そして、それをまとめる存在である『V-Clan』を学園に位置づけて、我々はその部活を作ったり、紹介する“生徒会”を担当して、その広報活動としてラジオをする。……といった流れでコンセプトを提案したところ、すんなり通ってしまいました(笑)。
ミル:そこからは台本を作ったり、素材を集めたり、実際に収録したりで、あっという間に日が過ぎていったよね。
ミヅキ:あと、あまり表には見えない部分だからこそ誤解のないように言っておくと、制作段階から運営さんにはがっつりサポートしてもらっています。おそるおそる「ロゴや背景はどうしましょうか(チラッチラッ)」って運営さんにアピールしたら「私たちに任せてください!」って用意してくれたりね(笑)。
▲実際に提供されたロゴや背景
ぴぃ:メールフォームや配信プラットフォームに関しても、ぼくたちが個人的に用意するよりも『V-Clan』として出してほしいとお願いしていて、実際に公式コンテンツとして出してもらったりしてるしね!
ミヅキ:今の段階で、『V-Clan』の恩恵を一番に得ているのは僕らだと言いふらしています。(笑)。
ミル:そう! だから、私たちが「声を上げればこんなことが実現できる!」というモデルケースになって、もっともっと『V-Clan』を、皆がやりたいことを提案したり、実現できる場所にしていきたいです!
■モデルケースになるつもりで挑戦を続けたい
――実際に配信が始まってからの反響はいかがでしょうか?
ぴぃ:ぼくは、想像以上に反応をもらえてびっくりしました!
ミヅキ:自分が想定していた以上のリスナーさんが見に来てくれていましたし、コメントやTwitterなどの反応もよかったです。頑張ったかいがありました。
ぴぃ:プレミア公開(※)でも、たくさんの人がコメントを残してくれてるから、本当に嬉しかったよね。
(動画を公開する日時をあらかじめ設定し、公開時間にリアルタイムにコメントを見られる機能※編集部注釈)
ミル:『V-Clan』コミュニティのライバーさんも「見たよ!」「ラジオ、ちゃんと形になったんだね!」と言ってくれる人がたくさんいて嬉しかった! 番組にお便りをくれた人も居て、とっても心強く思います!
ぴぃ:『V-Clan』コミュニティの中で反応をもらえたのは嬉しかったよね。ラジオを面白いと思ってくれて、ゲストとして参加したい番組にするのがひとつの目標だったから、本当によかった!
ミヅキ:あと、びっくりしたのはファンアートを描いてくれた人が居たことですね。ハッシュタグは用意していたものの、まさか、初回放送の翌日にアップしてくれる人がいるなんて夢にも思わなかった!
ミル:ファンアートは、見た時に泣きそうになっちゃった! これだけ応援してくれる人がいるなら、これからもっともっと頑張らなきゃって思えました!
▲ファンアート 作:ポッチャリ(@muttirimutimuti)様
――第2回には、初ゲストとして柊さんたさんを迎えました。いかがでしたか?
ミヅキ:さんたさん、本当に面白かったです(笑)。
ミル:さんたちゃんだったから生まれた奇跡もたくさんありましたね。特に、『さんたさんにおねだり♪』のコーナーは、笑いをこらえるのに必死でした! さんたちゃんも、めっちゃくちゃ悶えてたもん(笑)。
ぴぃ:初めてのゲストがさんたちゃんでよかったよね。遊びに来てくれるゲストさんによってラジオの雰囲気もガラッと変わるのが実感できたし、今後、いろいろな人が来ることがより楽しみになりました。
ミル:なんというか……。ゲストの力、みたいなものを感じました!
ぴぃ:うん。だからこそ、ぼくらもゲストさんのよさを引き出せるように頑張らなきゃって思う。これまで、人とお話をする配信をあまりしてこなかったから、実際にやってみると「難しいな」って思うことも多かったです。
ミヅキ:収録はもちろん、台本も、また違った工夫が必要なのを感じましたね。
ぴぃ:「この話題ふってもいいかな?」とか「ここからどんな流れになるのかな」みたいな経験則がぼく達にもなくて、不安になっちゃう場面もありました。これから、もっともっと、たくさんのゲストさんとお話していく中で経験値を増やしていきたいです!
ミヅキ:「ゲストをお呼びすることで、3人だけでは出せない、新たな面白さが生まれる」。これまでは企画書の上での言葉でしたが、さんたさんとの収録で、ソレを確かに感じることができました。今後もたくさんのゲストさんの魅力を引き出しながら、リスナーさんにとって面白いラジオを作れるように力をあわせていきます。
――みなさんは、これからラジオをどのようなものにしていきたいですか?
ミル:まずはなにより、『V-Clan』そのものを多くの人に知ってもらうのが、私たちの第一目標です! そして、私たちが先陣を切ることで、『V-Clan』コミュニティに所属するライバーさんが「自分たちも続こう!」と思える存在になりたい!
ぴぃ:ぼくたちのラジオは、運営さんからいっぱい協力してもらっていますが、けっして特別待遇ではないんです。『V-Clan』のメンバーなら誰にでも、同じようなチャンスというか、権利があることを知ってほしいです。特に、今は、運営さんも『V-Clan』コミュニティ発のコンテンツを作ろうとされているところで、ラジオに力を入れてもらっているのも、そういった動きのひとつだと思うんです。……なので! メンバーのみんなも、何かやりたいことや、少しでも面白そうだなと思ったことをどんどん相談してみてほしい! そんな動きのキッカケに、ぼくたちのラジオがなれれば嬉しいです!
ミヅキ:今、ふたりが言っていることがすべてですね。このラジオにおいて、僕の立ち位置はあくまでふたりがやりたいことのサポートと、それを実現するための道筋を作ることです。なので「僕がこうしたいからこうして」という意見はありません。ふたりの目標こそが僕の目標で、それを実現するためにできうる限りの力を貸していきます。
ミル:会長、頼りにしてるよ!
ぴぃ:あとあと! 2022年はラジオを飛び出した活動もしていきたいですね! このメンバーはもちろん、ラジオに遊びに来てくれたライバーさんを巻き込んだイベントもやりたい!
ミル:めっちゃやりたい! 3人で歌ってみたとかもやろうね!!
ミヅキ:大変そうだなぁ(笑)。
V-Clanコミュニティの一員として、“自分たちのやれること”に全力で挑み続ける『みるとぴぃのV-Clan学園生徒会室』のみなさん。最新回はゲストにV-Clan所属の雪女Vtuberの白雪ましろさん、九尾Vtuberの白雪こころさんを迎えて配信中です。
ぜひ、これからのV-Clan学園生徒会室にご注目ください!
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