2022年10月27日にエンターグラムから恋愛アドベンチャーゲーム、『あくありうむ。』が発売されます。本作はホロライブに所属するVTuberの湊あくあさんがプロデュースし、主演をされている作品です。ストーリーは西洋風の舞台で展開されていき、プレイヤーは異世界で“本物のメイド”となった湊あくあさんのご主人様となって、“新人メイドあくあ”との禁断のラブストーリーを繰り広げます。
▼湊あくあ公式プロフィール
https://hololive.hololivepro.com/talents/minato-aqua/
“本物のメイドとしてヒロインになりたい”という湊あくあさんの願いから作られた本タイトルの結末がどういったものになるのかは製品版をプレイしないと分からないですが、本作の体験版が配信されているので、本稿では『あくありうむ。』の体験版レビューをお届けします!
筆者は久しぶりに恋愛アドベンチャーゲームをプレイするのですが、やはり恋愛ゲームをプレイするときは気持ちが昂ってしまいますね。それではさっそくゲームを起動しましょう。
フブマリによるミュージカル!? ~プロローグ編~
「――辺りは一面、火の海だった。」という物語の終盤かと思ってしまうかのようなストーリーに、トーレスという貴族風の男性(声:宝鐘マリン)とエミリーというメイド服を着た女性(声:白上フブキ)が最期を迎えるシーンが突如始まるのです。まるでミュージカルの終盤を観ているかの気分になり、“え、ゲーム終盤?”と思ってしまいましたが、これは小説の中の話です。この恋愛小説を読んでいた人物が主人公で、プロローグの冒頭は彼の過去(夢)の話になります。
夢の中で主人公は砂浜で本を読んでおり、そこへひとりの少女が話しかけてきます。「ねえねえ、なにをよんでるの?」と話しかけてきたのは本作のヒロインである“みなと”でした。
筆者はここで登場したヒロインの幼少期の姿に歓喜。そこにボイスも入ってくるのでまた歓喜(本日2回目)。通常場面での立ち絵やCGでは会話に合わせて笑ったり、戸惑ったりと細かく変化するので、この作り込みによってゲームの世界観に没入できるんです。さらに本作はフルボイスなので、より作品に熱中してしまうんですよね。
浜辺で歌の練習をするために訪れたという彼女と主人公は会話を重ね、ふたりの仲が深まるもそれは長く続きません。フランソワ家という貴族の子どもである主人公は、家督相続の争いから逃れるために、国で一番栄えているリムンズからやってきていたのでした。
争いが終わったため、主人公はリムンズに帰ることになり、みなととの唐突な別れがやってきます。みなとは主人公との別れを拒み、喧嘩別れのような形で離れたあと、主人公は夢から醒めます。
ここまで約20分プレイしていますが、このゲームのなにがおもしろいかというと「あてぃしのこと好きすぎ~」をオマージュしているであろう“みなと”の「あたしのこと、すきすぎでしょ」というセリフ。配信ネタが本作に散りばめられていることに気づき、今後のストーリーでもどんなオマージュが出てくるのかと筆者の期待値が急上昇してしまいます
ストーリーを進めると先輩メイドのマリン(声:宝鐘マリン)や主人公の姉であるフブキ(声:白上フブキ)が登場しますが、主人公に対して心配そうに話しかけるシーンでは配信で見せるテンションの高い彼女の面影がなく、役に徹していることが分かります。そしてフブキは声が清楚すぎて最初に声を聞いた段階では誰か分からないという。
しっかりとふたりの声を聞くと宝鐘マリンさんと白上フブキさんが声を当てていると分かるのですが、役に徹しているふたりの声があまりにも演じているキャラクターに合っているので違和感なく作品にのめり込んでしまうんです。
ここまでプレイし、各キャラクターがどういう性格なのか分かってきたのでまとめてみます。
・主人公
フランソワ家の長男でいずれは家を継ぐことが決まっている。10年前に患った熱病により記憶の一部を失っている。
・フブキ
フランソワ家の令嬢で、主人公の姉。当主である父に代わり領地を管理しており、“白銀の狼”という通り名がつくほどの剣の達人でもある。主人公の些細な挙動も見逃さないほどの洞察力を持ち、彼の良き理解者。
・マリン
家事全般すべてこなす、フランソワ家の優秀なメイド。イタズラ好きでご主人様をよくからかう。押しに弱い一面もあるが、主人公の隠し事を見抜くほどの観察眼を持つ。
姉弟仲は非常に良好で、主人公は父に代わって領地を管理するフブキを尊敬していることが分かります。姉であるフブキも弟を常に気に掛けており、”こんな姉が欲しかった”と思ってしまうほど、主人公のことが羨ましくなりますね。そして彼はメイドであるマリンとも冗談が言い合えるほどの仲で、主人公は人間関係を構築するのに長けた人物という印象を受けました。
プロローグの終盤までストーリーを進めると、ヒロインである“あくあ”が新人メイドとして登場します。主人公はフランソワ家を継ぐことに備え、人を導く能力を培うために彼女の面倒を見ることになります。
主人公と対面したあくあは緊張のあまり自分から声を出せないほど固くなっており、思ったことがすべて口に出てしまうタイプみたいです。はい、可愛い(可愛いしか言えない)。
・あくあ
主人公の夢に出てくるヒロインであり、1ヵ月前から先輩メイドのマリンから仕事を教わる。
プロローグはあくあと邂逅したところで終わります。彼女が住み込みで働くということで、物語が急展開しそうですね。はたして主人公の記憶が戻るのか、そしてあくあとの関係はどうなるのか注目です。そして、このタイミングで本作の主題歌「未だ、青い」が流れ、「4周年記念ライブで披露した曲だ!」と聞き入ってしまいます。
この「未だ、青い」はじんさんが作詞作曲した曲で、初めて曲を聴いた時の印象としては躍動感や疾走感のある応援ソングだなと最初は思いましたが、MVと一緒に曲を聴くと、映像のエモさが加わったからか、これは恋愛ソングだと認識を切り替えられましたね。この曲はゲームのタイトルメニュー画面でも流れます。
まだまだ終わらない体験版
ここで体験版は終わりかと思いきや、なんとまだあるんです! チャプター1が始まり、あくあ視点となって物語が始まります。
体験版では主人公・あくあ・フブキの3人分の視点が用意されており、そのキャラクターの心情が分かりやすくなっているため、本作品をより楽しめる構成となっています。
あくあ視点では、彼女がフランソワ家に雇われた秘密も明かされており、体験版でここまで明かしてしまうのかと思ってしまうほど濃い内容です。じっくりと遊んだのでここまでのプレイ時間は約3時間。
この物語の結末が気になってしまい、製品版の発売が待ちきれません! 本作のストーリーは冒頭のプロローグように悲しい終わりを迎えてしまうのか、それともハッピーエンドになるのかは製品版をプレイして確認しようと思います。
完全生産限定版とダウンロード版が現在予約販売中です。店舗によって特典が違うため、ぜひ公式サイトでチェックしてください!
『あくありうむ。』
・プラットフォーム:Nintendo Switch、プレイステーション4
・発売日:2022年10月27日
・メーカー:エンターグラム
・価格:完全生産限定版:8778円(税込)、ダウンロード版:2420円(税込)
・備考:プレイステーション4のみダウンロード販売
http://www.entergram.co.jp/aquarium/product/#spacialfavor
※イラストには調整が入る可能性がございます。
『あくありうむ。』公式:http://www.entergram.co.jp/aquarium/
ホロライブ:https://hololive.hololivepro.com/
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