レポート

2022.10.17

「 #FANTASIA_Day1 」振替公演をレポート。祭りの開始を告げる女性ライバー8名の、圧倒的なパフォーマンスと努力の結晶

にじさんじの4th Anniversary LIVEとして、2022年1月22、23日で開催予定だった“FANTASIA”が、にじさんじの祭典“にじフェス”にて無事開催されました。
今回は2022年9月30日に振替公演を行った“FANTASIA Day1”をレポート。

Day1に出演したライバーは相羽ういはさん、戌亥とこさん、笹木咲さん、椎名唯華さん、白雪巴さん、月ノ美兎さん、樋口楓さん、夜見れなさん、の総勢8名。

1期生である樋口さんの前説から始まり、彼女の雄叫びが響き渡るとすでに会場は大盛り上がり。さらに1曲目が「にじさんじと言えばこれ!」という曲『Virtual to LIVE』だったので、初っ端から会場のボルテージは爆上げでした。

『Virtual to LIVE』を歌い終えると、自己紹介&衣装紹介タイムに突入。“FANTASIA”オリジナル衣装は色味や形状など共通している部分もありますが、各ライバーの特徴を落とし込んだワンポイントが光ります。ディティールまでかなり作り込まれているので、ライブ中かなり見入ってしまいました。これはじっくり眺めるためにグッズも欲しくなります。

自己紹介&衣装紹介の後は本格的にライブパートへ。
トップバッターは笹木さんのソロとなり、DECO*27さんの『シンデレラ』を、高音なのに耳障りのないキュートな歌声で歌い上げました。小柄な笹木さんですが、そのぶん全身を使ってダンスをしているのが印象的でした。

次に登場したのは相羽さん、白雪さん、樋口さんの3人。アニメ『ラブライブ!』に登場するアイドルユニット“A-RISE”の『Shocking Party』を披露しました。キュートな相羽さん、色気の白雪さん、クールな樋口さん、のスリーマンセルがばっちりハマって圧巻のパフォーマンスでした。

続いて椎名さんと夜見さんが登場し、キノシタさんの『エライエライエライ!』を歌い上げました。この2人は“にじさんじレジスタンス(株)”というユニットでよく活動を共にしていることもあり、息ピッタリのパフォーマンスを披露。「今日は早起きできた! 夢の中のことだけど!」という歌詞に椎名さんらしさを感じ、曲中で何度も「エライ!」と褒めてくれるのも夜見さんらしく、選曲が素晴らしいです。

そしてソロ曲2人目は美兎さん。美兎さんの歌った“でんぱ組.inc”の『サクラあっぱれーしょん』には度々「月」や「兎」の歌詞が登場し、こちらも美兎さんを彷彿とさせる素晴らしい選曲です。小気味よいリズムを兎が跳ねるようなダンスで観客を魅了しました。また、ラスサビ前に差し掛かり美兎さんがカゴを取り出して紙吹雪を散らせると、会場にも紙吹雪が降る演出が。さすがエンターテイナーです。

美兎さんと入れ替わるようにして樋口さんが登場。オリジナル曲である『イロドレ・ファッショニスタ!』を、ハツラツと明るく歌い上げました。本来なら延期前の“FANTASIA”で初お披露目するつもりだったとのこぼれ話もしつつ、メジャーデビュー組の貫禄を見せてくれました。

続いては白雪さん、美兎さん、夜見さんが登場。アニメ『Lapis Re:LiGHTs』のユニット“supernova”の『アオノショウドウ』をクールに歌い上げました。普段の配信活動ではあまり絡みの見られなかった3人の相性は最高で、新たな可能性が見えた瞬間でもありました。

8曲目にして登場した戌亥さんは“緑黄色社会”さんの『Mela!』を歌い、会場は一気にバンドマンのライブへと変貌。生バンドの演奏がこれでもかと生かされ、伸びやかで艶のある歌声で観客を魅了しました。ラストの笑顔がとってもキュートでした。いぬいどんどんすきになる!

そこへ白雪さんが現れ、戌亥さんと一緒にtakamattさんの『トキヲ・ファンカ』を歌い上げました。和風な曲調に合わせたダンスの振り付けや、こぶしの効いた歌い回しなど、和が光る構成にはこだわりを感じずにはいられません。大人の艶が全面に押し出されていました。

白雪さんと入れ替わるように現れたのは樋口さん。戌亥さんと一緒に歌ったのは梅とらさんの『虎視眈々』です。戌亥さんの余裕感、樋口さんのブレスが色っぽく、ボカロ曲の中でも名曲である『虎視眈々』を見事に表現したパフォーマンスでした。

ステージ上に戌亥さんを残したまま、笹木さんと椎名さんの“さくゆい”コンビが登場。シームレスにコントが始まり、“さくゆい”漫才を見せてくれました。さすがはバーチャル関西の系譜であるお2人、幕張メッセで行うショートコントに一切の曇りがありません。決めポーズのドヤ顔めちゃくちゃかわいい。

戌亥さんが「さくゆいは“ある”んやろ?」と言って舞台袖にはけ、そのまま“さくゆい”のステージが始まりました。お2人が歌ったのはJunkyさんの『キミペディア』。愛らしい曲調のデュエットソングである『キミペディア』は“さくゆい”にピッタリで、これには某剣持刀也さんも「さくゆいは“ある”」と言わざるを得ないのではないでしょうか。

暗転し、“さくゆい”の隣に現れたのは美兎さんと樋口さんの“楓と美兎”コンビ。4人でアニメ『さよなら絶望先生』の『強引 ni マイ Yeah~』歌い上げました。マイクスタンドを使ったパフォーマンスが印象的で、クールに振りを決める4人に痺れてしまいました。ギターソロのパフォーマンスもかっこよかったです。

そして椎名さんがひとり残り、ソロ曲パートが始まりました。椎名さんが歌ったのは“MAISONdes”の『ヨワネハキ』。滑らかなダンス、透明感のある歌声、決して“無理”を感じさせないパフォーマンスが椎名さんの魅力だと思います。

椎名さんのソロ曲が終わり、再び“楓と美兎”の2人が登場。ぬゆりさんの『命ばっかり』を歌い上げました。振り付けが少なく、歌唱を全面に押し出したパフォーマンスは、さすが1期生と言いたくなるほど圧巻でした。すれ違うシーンや向き合うシーンがあったのですが、2人とも目を合わせることはなく、普段仲の良い2人だからこそ余計に切なさを感じてしまいました。

続いて白雪さんが登場し、ソロでeillさんの『ここで息をして』を歌い上げました。歌詞もリズムも色気のある曲ですが、そこへ白雪さんの色気も加わり、会場全体が怪しい雰囲気に。目が離せないとはこのことで、初ライブとは思えない堂々としたパフォーマンスに釘付けとなりました。クレッシェンドとブレスの使い方が天才的です。

まだ白雪さんの色香が会場に漂う中、相羽さんと夜見さんが登場してMCタイムへ突入。白雪さんの発案でアイドルポーズ選手権なるものが開催され、白雪さんと相羽さんが優勢かと思われましたが、ドラマーがスティックを振って夜見さんを応援し、夜見さんの優勝となりました。ドラマー票強い。3人がかわいいので何してもかわいいんですけどね。

最後のMCが終わり、アイドルである相羽さんと夜見さんのお2人でemon(Tes.)さんの『どりーみんチュチュ』を歌いました。さすがアイドル、というキュート全振りのパフォーマンスを見せてくれた2人。足のステップが特徴的な振りで足元がアップになったり、ファンサがアップで抜かれたりと、カメラワークも最高でした。

暗転して、夜見さんにスポットライトが当たり、ソロ曲『チクタク・Magicaる・アイドルタイム!』が始まりました。この曲はアニメ『アイドルタイムプリパラ』で登場キャラクターが歌った曲なのですが、夜見さんはこのアニメのシーンを完全に再現。会場のモニターにムービーが流れたかと思うと、一瞬のうちに衣装チェンジをしておりました。さすがはアイドルマジシャン。

続いて登場したのは相羽さん、戌亥さん、笹木さんの3人。歌ったのはMitchie Mさんの『ビバハピ』なのですが、期待通りのパフォーマンスを見せてくれる相羽さんと、「この曲を戌亥さんが!?」と意外性を見せてくれた戌亥さん、そして「好きだよ」ボイスを届けてくれた笹木さん、という夢と驚きが詰まったファンサの塊のような曲でした。

そして相羽さん、戌亥さん、白雪さん、夜見さんの4人で“神宿”さんの『CONVERSATION FANCY』を歌い上げました。本来ならばコール&レスポンスがある曲なのですが、会場は声出し禁止のため、ペンライトを振って応援。4人の煽りも入り、ライブ終盤ながらペンライトが高く高く掲げられた1曲となりました。

最後に登場したのは笹木さん、椎名さん、美兎さんの3人。この3人、オープニングトークで衣装のチャームポイントが腕章やバングルだったチームなのですが、まさか伏線だった……?
歌ったのはアニメ『あんハピ♪』の主題歌『PUNCH☆MIND☆HAPPINESS』。美兎さんの掛け声に合わせて、会場に手拍子が響き渡りました。

そして『PUNCH☆MIND☆HAPPINESS』の手拍子が余韻となる前にアンコールの手拍子が会場を埋め尽くします。満を持して登場したのは“FANTASIA Day1”の出演者全員!
“にじフェス2022”のテーマソングである『Hurrah!!』を8人で歌ってくれました。文化祭らしくエネルギッシュで、手拍子で盛り上がれる素敵な曲です。

曲が終わり、それぞれこのライブ全体の感想タイムに。
相羽さんは「1月に中止になったこのライブが延期になり、フェス前夜祭として復活したことが本当に嬉しい」と語り、白雪さんは「自分が1番後輩という中で初めてのライブを経験してみて、出演者や裏方さん、ファンの皆さんの力があってこそのライブなのだと実感しました」と語りました。

戌亥さんが「延期の期間でにじさんじを好きになった人もいるだろうし、延期は悪いことばかりではなかったと思います。時間が合わなくてリアタイできなかったという人も、ぜひアーカイブで楽しんでください」と促したところで夜見さんの番……なのですが、段々と涙ぐんで途切れ途切れに。周囲に慰められながら「これからもよろしくお願いします」と感謝の言葉を述べていました。

続いて椎名さん。涙が出てこないと若干焦る椎名さんに「一旦泣こう」の指示が。すかさずポーズを取った椎名さんですが、隣の笹木さんから「レオス泣きや」とツッコミが入ります。今年の“にじさんじ甲子園2022”で爆誕した“レオス男泣き”をまだ擦る椎名さんでした。
笹木さんは「言いたいこと全部言ってくれました」と白旗を揚げ、その後に自分がミスした部分を自白。全員からツッコまれる中、「みんなありがとう」と笑顔で手を振ってくれました。

樋口さんは「今日見てくれたみんなを忘れないし、誇らしく思う」とあまりにもかっこいい言葉を残し爽やかな笑顔を浮かべていました。
トリの美兎さんは「今までのライブで3本の指に入るくらい覚えることが多いライブだった。文化祭ではK-POPを踊る女子たちのラジカセを準備していた私が“こちら側”になった。次は君たちの番だ」とメッセージを残しました。

アンコール2曲目、最後の曲は『Wonder Never Land』。にじさんじの楽曲で“FANTASIA Day1”の幕は下り、バトンは“にじフェス”へ、そして“FANTASIA Day2”へと渡されます。
1月の中止を乗り越え、たくさんのダンスや歌を練習した出演者はもちろん、スタッフさんも努力の日々だったと思います。4周年に相応しい、そして“にじフェス”の幕開けとして相応しいライブでした。

ライブ後の各ライバーさんの感想配信では裏話がたくさん聞けますので、ぜひ視聴してみてください。

■戌亥とこさん

■笹木咲さん

■椎名唯華さん

■白雪巴さん

■月ノ美兎さん

■樋口楓さん

■夜見れなさん

セットリスト
01.    Virtual to LIVE
02.    シンデレラ
03.    Shocking Party
04.    エライエライエライ!
05.    サクラあっぱれーしょん
06.    イロドレ・ファッショニスタ!
07.    アオノショウドウ
08.    Mela!
09.    トキヲ・ファンカ
10.    虎視眈々
11.    キミペディア
12.    強引 ni マイ Yeah~
13.    ヨワネハキ
14.    命ばっかり
15.    ここで息をして
16.    どりーみんチュチュ
17.    チクタク・Magicaる・アイドルタイム!
18.    ビバハピ
19.    CONVERSATION FANCY
20.    PUNCH☆MIND☆HAPPINESS
21.    Hurrah!!
22.    Wonder Never Land
 

 

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