2022年12月2日、バーチャルユニットTacitlyによる2ndワンマンライブ、「Shangri-La.」が池袋harevutaiにて開催されました。
本ライブを開催するにあたり、実施されたクラウドファンディングでは目標の159%を達成。「VTuber Fes Japan 2022」や「バーチャルTIF」等、多くのイベントを経て成長したTacitlyに対するファンの注目度の高さが伺えます。
本稿では2ndワンマンライブ、「Shangri-La.」のレポートをお届けします。本ライブで初お披露目されたライブステージや、新曲『Know Your Heart』をぜひご覧ください!
『Wake Me Up』で「Shangri-La.」開幕!
「Tacitly公式Youtubeチャンネルで隔週で配信中のラジオ、シエルのWalpurgis オールナイト」で告知されていたライブステージにTacitlyが登場し、1曲目からアップテンポでテンションの上がる『Wake Me Up』、続けてリズミカルな曲調の『夢を見て生きている』を披露します。リアルのライブとなんら遜色のない照明や、カメラワーク、サビパートでふたりを映すときのカメラが切り替わるタイミングの良さに、バーチャルもここまできたかと驚嘆してしまいます。
MCパートに入り、「こんち~」、「こんにち~、わにわに~」といつもの挨拶をファンにします。そして初お披露目となったライブステージで「広いよー!」と無邪気に駆け回るふたりの姿を見て、このTacitlyふたりの、先ほどまでクールに曲を歌い上げていたとは思えないほどの可愛さにギャップを感じてしまいます。
さらにここで、リリアさんが「客席にゲストでノートママが来てるの!」と言い、人気イラストレーターで、本ライブのキービジュアルを手掛けた竹花ノートさんが登場します。「皆さん盛り上がっていますかー!」とファンを盛り上げ、「ふたりの晴れ舞台、しっかり見届けさせていただきます」とTacitlyにエールを送っていました。
シエルさんのソロパートに入り、『心做し』と『なんでもないや』を感情豊かに披露します。このシエルさんの歌唱にリリアさんは「泣いちゃったよ」とコメントし、すぐにシエルさんが「泣いちゃダメ、リハーサルで見たでしょ(笑)」とすぐにツッコミを入れていました。
ここからはリリアさんのソロパートに入り、『rose』と『怪獣の花唄』をクールに歌い上げます。シエルさんの「すごいでしょ、うちのキャプテン」に対して、リリアさんは「あざす」と返している姿に、ふたりの仲の良さが垣間見えます。
ここでクラウドファンディングで贈られたフラワースタンドを紹介。「めっちゃ花が咲いてる!」と嬉しそうに紹介していました。贈った方の名前が載るフラワースタンドで、ファンネーム“さしみ定食”を見てふたりが「美味しそう!」とコメントしているのが印象的でしたね。さらにファンのコメントを花火で紹介し、ファンへ感謝を伝えていました。
「次の曲いきたいなと思ってまして、次は懐かしいカバーをしまーす!」とシエルさんが元気よく話しますが、リリアさんが「違ったんじゃないですかね(笑)」とすかさず間に入ります。シエルさんも気づき「ネタバレしちゃった(笑)」と笑っていました。気を取り直し、オリジナル曲の『VOICE』と『存在アピ』披露します。
続けて日本の懐かしい曲をカバーするパートに入り、ブラックビスケッツさんの2枚目のシングル『Timing』、坂本龍一さんが1986年に発表したアルバム「未来派野郎」の収録曲『Ballet Mécanique』、1997年に放送されたテレビアニメ『少女革命ウテナ』のオープニング主題歌で奥井雅美さんの『輪舞-revolution』、さらにmihimaru GTさんの9作目のシングル、『気分上々↑↑』を一気に披露していきます。
ライブも終盤に入り、新曲『Know Your Heart』をすべて英語で歌い切り、『オルビット』に『直感オーバーライト』と、Tacitlyを代表する曲を次々と披露していきます。
「また会いましょう」と話したTacitlyが最後に歌う曲は『フタリセカイ』。『直感×アルゴリズム♪』2ndシーズンの代表曲をTacitlyのふたりが圧倒的な歌唱力で歌い切ります。
Tacitlyのオリジナル曲はもちろん、日本の懐かしい曲のカバーや、ふたりのジャンルが全く違うソロパートと、終始見どころだらけの本ライブ。Z世代にとっては初めて聴く曲があったかもしれないですが、Tacitlyが歌うことによって興味関心を持つきっかけになったのではないでしょうか。筆者も、曲が世に出たのが生まれる前で、そもそも聴く機会がなかったという曲がありましたが、「『Ballet Mécanique』聴いたことがないけど、イントロ好きだな」とか「『気分上々↑↑』懐かしい!」と終始ライブから目が離せなくなりました。
Tacitlyが発信者となり、世代を超えて文化を共有する彼女たちの歌には、これからもTacitlyを注目していきたいと思わせられます。
■セットリスト
01.Wake Me Up
02.夢を見て生きている
03.心做し(シエルソロ、カバー)
04.なんでもないや(シエルソロ、カバー)
05.rose(リリアソロ、カバー)
06.怪獣の花唄(リリアソロ、カバー)
07.VOICE
08.存在アピ
09.Timing(カバー)
10.Ballet Mécanique(カバー)
11.輪舞-revolution(カバー)
12.気分上々↑↑(カバー)
13.Know Your Heart
14.オルビット
15.直感オーバーライト
16.フタリセカイ
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCEjysNG2a2UgCBIpJxBqn3w